〔013〕岩手山 (2,038m)
2003年07月21日(当時54歳)
5時55分、馬返しに登山口がある ”柳沢コース”から登り始める。
一合目までミズナラ林の長い登りが続く、一合目からは石だらけの荒れた登りが続き、気温は低いながら湿度が高い為に暑く感じる。 火山警報機のある七合目までくると傾斜は緩くなり、周りに高山植物が目立つ様になる。
不動平に出ると一面のお花畑となり目を奪われる。 砂礫交じりの御鉢を登ると見晴らしの良い火口縁に出る、火口を半周すれば山頂となる。 二千mの山頂付近でカラフルなヘビを見つける。 こんな寒く何も居ないところで何を食べて生きているのか不思議だ。 4時間掛かり山頂に着く。この後、御鉢を周り下山に入る。 山頂で出会ったおじいさんは岩手山には三百数十回登ったと言っていた。 凄いお年寄りだ。 7時間30分にて岩手山を終える。
序盤の長い階段、その後は整備されていない登山道が続く。
遥か下方に出発点の登山口駐車場がガスの切れ間に見えていた。
今日は雨が降るかもしれないと長靴を履いてきたが、
雨は降らず、長靴が似合わない。
”不動平”に出ると3階建てのりっぱな避難小屋が建っていた。
これで ”避難小屋とは信じられない。営業小屋でしょう。
”不動平”周辺は高山植物の宝庫になっていた。
この先からは ”岩手山”の火口壁への登りとなる。
御鉢を右回りで山頂へ進める。
周辺にはコマクサ、イワカガミが点在していた。
火山礫の滑りや易い斜面を登ると展望の良い火口縁に出る。
旧道も新道も登山道は結構荒れていた。
御鉢裏側では地面から蒸気が吹き上げていた。
岩手山は死火山ではなく、活火山らしい。
二千m以上の山のてっぺんでカラフルなヘビを見付けた。
ヘビ好きのオジサンは早速捕まえに入る。 気温が低いせいか
元気が無い。何を食べているのか聞いてみるが返事が無い。
頑張れよ! と言ってやさしく逃がしてあげる。
噴火口の底を見る。 白く見えるのは残雪?
4時間丁度で ”岩手山最高地点”(2,038m)に着く。
この後は御鉢周りをして下山する。
噴火口全景。 火山性の山は変化があり面白い。
以後、淡々と下山する。
下山後は相の沢温泉 ”お山の湯”(550円)で汗を流し、
”早池峰山”登山口へ車を走らせる。
岩手県滝沢市上岩手山
標高差:1,400m
'03年度の東北遠征
駐車場の直ぐ上には綺麗なトイレと休憩所の東屋があり、
”鬼又清水”で水も得られた。
下山
御鉢廻りを終えて、10時30分に火口縁から下山を開始する。
途中 ”不動平”のトイレに寄ってみると、その周りのお花畑の綺麗さに
目を引かれる。 トイレに寄って良かったな、と2人で話す。
長い下りを降り切り、13時22分、7時間30分にて登山口に帰り着く。
早池峰山に移動する
早池峰山の登山口である ”河原坊”に移動し、車中泊とする。
サイレンが鳴れば直ぐに下山せよと書いてあった。
”キケン”と書かれた崩れかけの岩が多くの
ハイカーの休息ポイントになっていた。
参考時間
三合目:1時間10分
五合目:1時間50分
七合目:2時間42分
八合目:2時間55分
2時間42分にて ”七合目”に着く。
少し ”岩手山”側へ登った地点から振り返り ”不動平”、”鬼ヶ城”を見る。
”不動平”は一面のお花畑が広がっていた。
”六合目”で休憩して多くのハイカーは出発して行ったので我々で独占する。
1時間50分にて ”五合目”に着く。
お鉢廻りは標高2千mの標高差の少ない散歩道だった。
『日本百名山』 岩手山は独立峰であり、山頂からは360°の大展望が得られ、不動平は一面のお花畑だった。
いわてさん
深田久弥著の「日本百名山」から
石坂さんは弘前生まれである。 そこから朝夕、岩木山を眺め、その習俗に浸って育った人であるから、その後の作品にも岩木山周辺がよく出てくる。弘前から眺めた岩木山は津軽富士と呼ばれるだけあって、まことにみごとである。
Road Map :東北自動車道を滝沢ICで下りて県道278号線を西進し、馬返しキャンプ場にはいる。
Route Map:馬返しキャンプ場から柳沢コースを登り、火口縁を右回りして下山する。
2023年10月5日改定
”柳沢コース”で ”不動平”へ登り、右回りでお鉢巡りをして、同コースで下山する。
”柳沢コース”の登山口には広大な駐車場があった。 今日は多くのハイカーが登る様だ。
”ああ、しんど!”
後ろを歩いているハイカーの斜度を見て欲しい。
麓には薄いガスが掛かり、残念な展望であるが、田畑は何とか見えていた。
相棒は疲れた様な顔をしているが、体力がありまだまだ元気である。
急登の登り続けなので息切れが激しくなる。
地元の健脚ハイカーには ”お先にどうぞ!”と道を譲る。
”七合目”から山頂を見上げると、まだまだ遠かった。
”岩手山”の火口壁への登り途中から振り返り、
登って来た道を振り返り見る。
火口縁に立つと、噴火口跡を始め、火口縁の全周を見ることが出来た。